【会話形式で分かる飲食店開業】資金調達編|事業計画のための必要書類(内装)

私 「では、店舗内装の見積書を見せてください。」

谷木「この内容です。トータルで660万円になりました。」

私 「なるほど、この内容ですね。この見積書はしっかり工事内容が区分けがされておりますね。たまに内装工事一式としか記載がないものもありますので。」

谷木「一式だと区分けしづらくなりますね。」

谷木「この店舗は、以前飲食店が入っていたので、一部使えるところはそのまま使用したほうが良いと工事会社の方から話がありましたので。」

私 「谷木さんの場合は、自己資金を踏まえてみても、最初の投資額が抑えられる居抜き物件の一部を使用するのは良いことだと思います。」

 

谷木「以前開業セミナーに参加した時に話されていた資産の区分けをこの見積書から分けていくことになるのですね。全く見当がつきません、自分ではちょっと・・・」

私 「大丈夫ですよ。この資産の区分けは私たちが見ていきますので。資産の区分けは専門の知識も必要になる場合もありますのでお任せいただいた方が良いと思います。

資産の耐用年数の知識も必要になりますし。」

谷木「ありがとうございます。この事がとても不安でしたので。」

私 「その分、開店のために必要な販促等に時間を使ってください。」

谷木「ちなみに耐用年数って何ですか?」

私 「耐用年数というのは・・・・」

谷木「なるほど。では、この電気設備工事とか給排水設備工事と記載されていますが、この工事は耐用年数というのは何年になるのですか?」

私 「二つの工事の耐用年数は15年になります。」

谷木「ということは電気設備工事が150万円となっているので、150万円÷15年=10万円を毎年減価償却費として経費にできるのですね。」

 

私 「以前、お客様がご自身で確定申告をするつもりだったのですが、やはり不安になったということでご相談に来られた方がいました。その内容を確認したところ設備等の耐用年数の間違いと、先ほどもお話ししましたが経費に出来ない店舗の保証金が経費になっていたことがありました。結果、私共でその内容を修正し、正しく申告致しました。」

谷木「個人事業をしている友人も自分で申告しているので不安だと感じているようです。」

私 「そのご友人もご相談にいらしていただけましたら、色々とお伝えすることが出

来るかもしれませんので。」

谷木「一度ご相談するように伝えておきます。」

 

次回は自己資金の通帳を見ていきます。