【飲食店を開業したい人の準備】飲食店の消費税~価格の表示~

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、最も大きなダメージを受けた業界は飲食業でしょう。

 帝国データバンクの情報によれば、新型コロナウイルス関連倒産の業種別では、「飲食店」が最多である。そして、「ホテル・旅館」の倒産は2位であるが、他「食品卸」「食品製造」「食品小売」と食品に関わるものも意外と多い。

 2019年10月以降、消費税の増税10%によって消費税倒産が起こりうるのではないかと懸念していたが、消費税倒産も、新型コロナウイルス関連倒産に含まれているように思えてならない。

 消費税が飲食店開業準備者とそのようにかかわっているのかを、掘下げてゆきます。

 今回は、価格表示です。お客さまにとって安ければ安いほどありがたいものでしょう。しかし、お店にとって値段は、死活問題です。

 物には値段があります。うちの店はいくらで売ればいいの?一度決めたらなかなか変更できない値段。

 値段の決め方に、こだわりましょう。なんとなく、勘に頼って値段を決めていませんか?!

 価格の表示は税込or税抜?どちらがいいの?

 消費税法の法律で定められている価格の表示は、税込価格を表示しなければなりません。

国税庁HP 消費税法63条 総額表示義務

 税込価格の表示が原則となります。しかし、現在は時限立法で、2021年3月31日までは、税込価格を表示しなくてもよいとされております。

 2021年3月31日以降の取り扱いについては、議論が揺れておりますので、このまま期日を迎えれば、総額表示義務の特例は終了し、税込価格を表示しなければなりません。

思い出しましょう、2019年10月に「消費税の円滑かつ適正な転嫁のために(10%引上げ対応版)」ありましたよね?!

 メニュー表の作り方一つで、売れ筋が変わります。税込み価格を表示することによって、中に含まれる消費税が8%軽減税率なのか、10%標準税率なのかわからなくなります。

 利益のとれる儲かるお店つくりの基本中の基本になります。新型コロナウイルスに負けないお店つくりを目指しましょう。

 

→消費税のそもそもの計算を知らない人は、こちらを見てください。

 

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